プレスリリース
農業水利施設を次世代に継承する技術図書を作成し関係機関に配布

- 「農業水利施設のマネジメント工学」 -

情報公開日:2010年5月31日 (月曜日)

ポイント

  • 本図書では、研究所が生み出した成果をもとに、(1)農業水利施設の機能診断(2)補修・補強工法 (3)設計手法について、今後取り組むべき技術戦略も含め、わかりやすく解説しています。
  •  本図書は、技術者・設計者・学生および一般の読者に広く関連する情報を紹介するために作成しました。

概要

農研機構 農村工学研究所(所長 小前 隆美)は、この度、技術図書として「農業水利施設のマネジメント工学」を作成しました。農業水利施設が今後とも食料供給力と多面的機能の発揮などの役割を持続的に果たすためには、これまでに蓄積された総資産額が約25兆円と見積もられている膨大な施設の将来の老朽化や水利用機能の低下などに備え、効率的かつ適時適切な保全管理を推進する必要があります。

このためには、関連する技術の開発とその体系化が必要です。そこで、これまでの農工研における研究成果と関連する課題を広く技術者から農家や一般の市民の方までを対象に分かりやすく解説し、国民的資産である農業水利施設のマネジメント工学への理解と関心を高めるため、関係機関に配布いたします。