プレスリリース
農村減災技術研究センターの設置について

情報公開日:2015年7月 2日 (木曜日)

 ポイント

  • 農研機構は、災害に強い農村づくりに必要な研究を行う「農村減災技術研究センター」を設置しました。
  • 本施設での研究成果は、沿岸地域の減災計画などへの活用や、ダムやパイプラインなどの耐震・豪雨対策などの技術開発に繋げていきます。

概要

災害に強い農村づくりには、農村インフラにおける防災・減災機能の強化が必要です。農研機構は、非常に強い地震や豪雨、津波などに対応する技術の開発をめざして農村減災技術研究センターを設置しました。本施設は、「沿岸域減災研究棟」と「施設減災研究棟」の2棟で構成されています。
本施設を活用した研究成果は、対策が急がれる沿岸地域の減災計画策定への活用、その際の防災計画担当者や地域住民等の防災意識向上と合意形成への貢献、ダムやパイプラインなどの耐震・豪雨対策などの技術開発に繋げていきます。

設置場所:農村工学研究所内 農村減災技術研究センター
                 (茨城県つくば市観音台2-1-6)

【農村減災技術研究センター】

「沿岸域減災研究棟」

津波などによる浸水被害の再現や農地などを活用した減災効果を検証する施設です。観測や数値解析で得られた津波などによる水面変動を忠実に再現できる他、波浪や潮汐流を複合させ、沿岸域で生じる災害時の状況を評価できます。

「施設減災研究棟」

ため池・ダム・パイプライン・水路トンネル・海岸堤防等の構造物の地震時や豪雨時の挙動を再現することができる研究施設です。遠心力を載荷することによって、1/100スケールの小さい模型により短時間で実際の大きさの構造物の挙動を再現することができます。

 

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