プレスリリース
Web農産物マーケティング支援システムを開発

情報公開日:2004年9月14日 (火曜日)

東北農業研究センターでは東北中山間地域の農産物のマーケティング戦略策定をサポートするために、マーケティング・サイエンス分野の各種手法を組み込み、汎用性のある「Web農産物マーケティング支援システム」を開発し、ホームページなどで公表し、農産物の生産や販売戦略の策定に広く農業関係者が利用できるようにしています。

背景とねらい

東北の中山間地域ではマーケティングに弱点を抱えている中小産地が少なくありません。しかし、中小産地といえども産地自身が多様な消費ニーズをとらえて販売戦略を策定して生産体制を確立するとともに、生産物を適切に販売するための地域流通システムを確立することが、競争が激化する中では重要な課題となっています。そこで総合研究第5チームではマーケティングを支援する生産・流通システムの開発に資するために、マーケティング・サイエンス分野の各種手法を組み込んだ、汎用性のある「Web農産物マーケティング支援システム」を開発しました。

成果の内容・特徴

このシステムでは、マーケティング・リサーチの仕方や手法の他、マーケティング戦略の策定の仕方までをサポートしています。

  • このシステムには、(1)生産者紹介HP作成システム、(2)最適価格計測システム、(3)物産紹介HP作成システム、(4)掲示板作成システム、(5)分析手法利用システム、(6)アンケートHP自動作成システム、(7)Webアンケートシステム等多くの機能があり、IDとパスワードを取得すれば利用できます。
  • このシステムはおよそ200名のモニターからなる「消費モニター制度」によって開発・改良しました。毎回60名ほどのモニターに集まってもらい、食味試験やアンケート調査を実施することで、各種手法の適用方法や開発・改良が可能になりました。
  • 「商品コンセプト」の設計に用いられる分析には、新たに考案した計算方法を用いており、高価な統計ソフトは必要ありません。