ポイント
- 消費者への直接販売を行う果樹生産者にとって、消費者間で行われる贈答やおすそわけは、新規の顧客を獲得する大きなチャンスとなることが顧客拡大プロセスの分析から明らかになりました。
- 消費者への直接販売を行う果樹生産者が新規の顧客を獲得するためのツールとして「おすそわけ袋」を考案し、この度、活用方法等をとりまとめたマニュアル (冊子) を公表しました。
概要
- 農研機構は、「おすそわけ袋」 (写真1) を用いた贈答用果物の新たな販売戦略について、「『おすそわけ袋』の活用 -贈答用果物の直接販売を行う生産者のための新規顧客獲得方策- 」 (写真2) としてとりまとめ、公表しました。
- 贈答用リンゴの顧客拡大プロセスを分析したところ、贈答やおすそわけなど消費者間で行われる商品の授受には試食つきのクチコミ効果があり、消費者への直接販売を行う果樹生産者にとって、新規の顧客を獲得する大きなチャンスとなることがわかりました (図1) 。
- おすそわけ先の消費者と生産者をつなぐために、「おすそわけ袋」を考案しました。「おすそわけ袋」は消費者への直接販売を行う果樹生産者が、新規の顧客を獲得するツールとして活用できます。
- 本マニュアルには、家計における贈答用果物の位置づけ、リンゴ生産地の消費者行動、顧客拡大のプロセス、「おすそわけ袋」の導入・作成費用・評価と効果等を記載しています。
マニュアルの入手方法
農研機構のホームページ (「おすそわけ袋」の活用) からダウンロードしてご利用ください。
なお、冊子体をご希望の方は東北農業研究センター情報広報課へFaxまたはe-mailでお申し込みください。
関連情報
科学研究費助成事業 (学術研究助成基金助成金、基盤研究C、課題番号24580336、平成24~26年度)