ポイント
・農研機構は「四季成り性1)イチゴ新品種『夏のしずく』標準作業手順書」を本日ウェブサイトで公開しました。
・本手順書は
・本手順書に記載されている品種特性や栽培のポイントを踏まえることで、イチゴの端境期である夏や秋に、ケーキ等の業務需要に適する良好な果実を生産することができます。
概要
5月10日、農研機構は「四季成り性イチゴ新品種鍵『夏のしずく』標準作業手順書」を公開しました。
イチゴは生食用やケーキ等の業務用として周年需要がありますが、6月から11月にかけての夏秋期は生産量が落ち込み端境期となっています。新品種「夏のしずく」は、北海道や東北地方などの寒冷地や高冷地における夏秋どり栽培に向く四季成り性のイチゴ品種で、イチゴの端境期である夏秋期に収穫できます。輸送性や日持ち性に関わる果実硬度が高く、ケーキ等の業務需要に適しています。
(プレスリリース)四季成り性のイチゴ新品種「夏のしずく」 |
本手順書では、生産者が安心して栽培に取り組めるように、生産者や普及担当者向けに「夏のしずく」の特性や栽培方法を解説しています。記載されている品種特性や栽培のポイントを踏まえることで、イチゴの端境期である夏や秋に、ケーキ等の業務需要に適する良好な果実を生産することができます。
本手順書を活用した「夏のしずく」の普及拡大を通じて、イチゴが入手しにくい夏や秋における国内産イチゴの安定供給が推進されることが期待されます。
【標準作業手順書掲載URL】四季成り性イチゴ新品種「夏のしずく」標準作業手順書 |
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<関連情報>
予算: 運営費交付金 (平成22年~令和4年)
品種登録出願: 第35039号 (2021年3月4日公表)
問い合わせ先など
研究推進責任者 : 農研機構東北農業研究センター 所長 川口 健太郎取材のお申込み・プレスリリースへのお問い合わせ(メールフォーム)
用語の解説
- 1) 四季成り性(しきなりせい)
イチゴには、一季成り性と四季成り性があります。一季成り性イチゴは、低温、短日条件で花芽を作り、主に冬から春にかけて収穫されます。代表的な品種に、「とちおとめ」「福岡S6号(商標名:あまおう)」「恋みのり」などがあります。一方、四季成り性イチゴは、夏季の長日条件下でも花芽を作り、夏や秋でも果実を収穫できます。四季成り性イチゴは、主に夏秋期のケーキに利用されています。