プレスリリース
(お知らせ) 「東北地域におけるタマネギ栽培体系標準作業手順書」を公開

- 春まき栽培・秋まき栽培別に栽培技術を解説 -

情報公開日:2024年11月 8日 (金曜日)

ポイント

  • 農研機構は「東北地域におけるタマネギ栽培体系標準作業手順書」を本日ウェブサイトで公開しました。
  • 本手順書は2021年に公開された「東北地域における春まきタマネギ栽培1)体系標準作業手順書」に秋まきタマネギ栽培1)体系を加筆した内容となり、東北地域でタマネギ栽培に取り組む生産者向けに栽培技術を解説したものです。
  • 本手順書に記載された栽培管理のポイントを踏まえることで、春まき・秋まきの作型を上手に使い分け、国産タマネギの端境期である7~8月に生産することができます。

概要

11月8日、農研機構は「東北地域におけるタマネギ栽培体系標準作業手順書」を公開しました。

タマネギは年間150万トン程度利用される主要な野菜品目ですが、生産地は北海道・佐賀県・兵庫県等の限られた地域に集中しており、西日本から北海道へ出荷地域が切り替わる夏場 (7~8月) には国産品の供給量が減少し、市場価格が高く推移します。

東北地域では、その気象条件から国内のタマネギ出荷量の少ない夏場の出荷が可能であり、西日本と北海道の主産地をつなぐ産地として生産量の拡大が期待されています。

本手順書では栽培管理における作業工程を春まき栽培・秋まき栽培別に整理するとともに、各工程で必要となる農薬や機械類、資材について具体名をあげ、タマネギの栽培経験のない方でも具体的な栽培管理をイメージしやすいように記載しています。

本手順書の活用により、東北地域におけるタマネギの安定生産が達成され、西日本と北海道の主産地をつなぐ産地として成長することで、国産タマネギが輸入タマネギからシェアを奪還することが期待されます。

< 利用方法 >

  • 以下のURLにより、標準作業手順書のサンプル版 (PDF) をどなたでもご覧いただけます。
  • 標準作業手順書全編のご利用には利用者登録 (無料) またはログインが必要です。
    以下のURLより、「ログイン / 利用者登録」のページにアクセスすることができます。
東北地域におけるタマネギ栽培体系標準作業手順書
URL : https://sop.naro.go.jp/document/detail/42

作業手順書QRコード

用語の解説

春まきタマネギ栽培、秋まきタマネギ栽培
タマネギは、国内では、プラスチックハウス等を用いて冬 (2月) に播種し秋 (8月下旬~10月) に収穫する「春まき栽培」と、秋 (9月) に播種し翌年の春から初夏 (3~6月) に収穫する「秋まき栽培」により生産されています。「春まき栽培」は夏季が冷涼な北海道で、「秋まき栽培」は冬季が温暖な西日本で取り組まれている栽培方法で、両地域の間にある東北地域では、春まき・秋まきの両作型でタマネギ生産が可能です。[ポイントへ戻る]
問い合わせ先
研究推進責任者 :
農研機構東北農業研究センター 所長川口 健太郎
研究担当者 :
同 畑作園芸研究領域 野菜新作型グループ長室 崇人
広報担当者 :
同 広報チーム長田村 徳寿