ポイント
- 農研機構は、水稲を乾田直播で栽培した時の主要な水田雑草であるノビエの葉齢を写真から判定し、その後の生長を予測するアプリを開発し公開しました。
- 本アプリはスマートフォンで利用でき、ノビエの生長を予測することで、除草剤の効果的な散布時期を判断するのに役立ちます。
概要


農研機構はスマートフォンで利用できる乾田直播栽培時のノビエ葉齢判定アプリを公開しました。
乾田直播栽培の雑草対策では、水稲の出芽から入水前までの乾田期に、主要な水田雑草であるノビエの葉齢が大きくなり過ぎないうちに除草剤を散布することが推奨されます。しかし、水稲が出芽する時期は気温が高く、ノビエは早く生長してしまいます。そのため、効率的に葉齢判定と生長予測を行う技術が必要でした。そこで、誰でも簡単にノビエの葉齢を判定し、その後の生長も予測できるアプリを開発しました。
本アプリでは、機械学習に基づく画像解析によって、水田に生えているノビエの写真から葉齢を判定します。さらに、ほ場付近のアメダス情報をもとにその後の生長を予測し、2.5葉期、3.5葉期、4.5葉期に達する日も予測できます。そして、アプリで示される生長の予測結果から、除草剤の散布時期を計画することが可能です。
Android端末用に加えて、本日、iOS端末用を公開しました。Google PlayまたはApp Storeで「ノビエ」と検索、もしくは以下の二次元バーコードのページよりダウンロードしてご利用ください。本アプリの利用により、乾田直播栽培におけるノビエの効果的な防除が期待できます。


関連情報
予算 : 運営費交付金
アプリ開発協力 : R1 TECHNOLOGIES 合同会社
問い合わせ先
研究推進責任者 :
農研機構東北農業研究センター 所長川口 健太郎
研究担当者 :
同 技術適用研究チーム 前チーム長古畑 昌巳 (現 農研機構本部 研究管理役)
同チーム長新宮 博行
同 水田輪作研究領域田邊 大
同 緩傾斜畑作研究領域藤竿 和彦、近藤 琳太郎
広報担当者 :
同 研究推進部研究推進室 広報チーム長田村 徳寿