プレスリリース
研究成果マニュアルの完成

情報公開日:2008年5月19日 (月曜日)

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(略称:農研機構)近畿中国四国農業研究センターにおきまして、下記のとおり研究成果マニュアル(2件)を作成しましたので、お知らせ致します。

生産者を中心に幅広く活用していただけることを願っております。

  • 「飼料用稲の生産・利用による耕畜連携へ向けて
    (「中山間耕畜連携」プロジェクト経営研究分野成果マニュアル)」
    特に水田農業の比率が高い中国中山間地域を念頭に置き、飼料用稲(稲発酵粗飼料:ホ-ルクロップサイレ-ジ(WCS))の生産と利用によって耕種・畜産両部門の連携関係を築き、地域農業の生産振興を実現するための経営経済的・社会的課題と連携システム構築のあり方をまとめ、マニュアルを作成しました。
    生産コストや経営収支の目安、飼料用稲を導入することの経営経済的効果、新技術の経済性評価、耕畜連携が地域経済、消費者や地域社会といった生産者以外に及ぼす多様な効果の評価などの研究成果をまとめました。
  • 「稲発酵粗飼料(WCS)給与技術マニュアル」
    産学官連携による研究プロジェクト「中国中山間水田における飼料用稲を基軸とする耕畜連携システムの確立(平成15年度~平成19年度)」に取り組み、これまでに得られた研究成果を技術マニュアルとして作成しました。
    主に乳用牛及び肉用牛への稲発酵粗飼料の給与技術とそれを支援する技術を生産現場にわかりやすい形でまとめました。
    我が国の新たな飼料生産基盤となりうる水田から生産された飼料である飼料用稲を活用した飼養・肥育の基本的な技術を示すことで、安心・安全な畜産物の提供に寄与できるものと考えております。

ご一読いただきますれば幸いに存じます。
近畿中国四国農業研究センターのホ-ムペ-ジ(トピックス)でもご覧いただけます。
http://www.naro.affrc.go.jp/warc/index.html