プレスリリース
「クローラ運搬車導入による傾斜地カンキツ園運搬作業軽労化のための スロープ組立てマニュアル」の公開

情報公開日:2008年8月11日 (月曜日)

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(略称:農研機構)近畿中国四国農業研究センターにおきまして、下記のように「クローラ運搬車導入による傾斜地カンキツ園運搬作業軽労化のためのスロープ組立てマニュアル」を作成し、当研究センターホームページで公開しましたのでお知らせいたします。

 

これまで、急傾斜地の階段畑では、日照や排水が良好な自然条件を生かして高品質な果実が生産できる反面、建設機械を利用した園地整備ができず、単軌条運搬機(モノレール)以外の省力機械の導入が困難でした。

当研究センターでは、平成15年から19年に実施した地域農業確立総合研究「カンキツ経営安定のための連年果実生産システムの確立」の中で、階段園における運搬作業の軽労化を図るため、既存の石積みを崩さずに機械の移動を可能とするスロープを開発しました。このスロープを利用すれば、クローラ運搬車をどのテラス(各段の畑面)にも容易に移動できます。階段園を縦に走る単軌条運搬機と、テラス面に沿って横に動くクローラ運搬車を体系的に利用することにより、運搬作業性が飛躍的に向上します。

本マニュアルでは、スロープを組み立てるための小規模園地改造について紹介しています。なお、利用にあたっては、安全に十分留意して活用して頂くことを願っています。

 

ご一読頂き、広く読者の皆様にマニュアルの公開をご紹介頂きますようご案内申し上げます。