プレスリリース
(お知らせ)圃場造成履歴に基づく中山間地域向け排水対策技術 標準作業手順書(改訂版)を公開

- 小麦・大豆の事例と収益性評価を新たに追加 -

情報公開日:2026年4月22日 (水曜日)

ポイント

  • 農研機構は、中山間地域の水田転換畑で課題となる排水不良に対応した「圃場造成履歴に基づく中山間地域向け排水対策技術標準作業手順書」(改訂版)を公開しました。
  • 改訂版の手順書では、排水対策を導入したほ場における小麦の栽培事例(収量約10%向上)や、小麦・大豆の二毛作における収益性評価を新たに収録しています。
  • 実際に本技術を導入した生産者の声も掲載し、導入効果と現場評価を分かりやすく紹介しています。
  • 本手順書の活用により、水田転換畑における排水不良の改善が進み、中山間地域の農業生産性が向上することが期待されます。

概要

我が国は耕地面積の約4割が中山間地域に位置しており、これらの地域における多収栽培技術の構築は農業の生産性向上に極めて重要です。特に大豆や麦類などは、中山間地域における水田輪作で重要な土地利用型の畑作物ですが、盛土によって造成されたほ場では排水不良による湿害が生じやすく、生産性向上の大きな障害となっています。

こうした課題に対応するため、農研機構は、ほ場の造成履歴を考慮して排水性を向上させる技術をまとめた「圃場造成履歴に基づく中山間地域向け排水対策技術標準作業手順書」の改訂版を2026年4月17日に公開しました。

改訂版の手順書では、広島県の中山間地域のほ場で排水対策の導入により小麦の収量が約10%向上した事例や、小麦・大豆の二毛作における排水対策導入時の収益性評価事例を新たに追加しています。さらに、実際に本技術を導入した生産者の評価を「導入者の感想」として掲載し、技術導入の効果や現場での評価をわかりやすく紹介しています。

本手順書の活用により、中山間地域における水田転換畑の排水不良の改善が進み、大豆・麦類等の作付面積拡大や複合経営への移行を目指す担い手が抱える課題の解決に貢献することが期待されます。

本手順書は、排水対策の検討や導入を進めたい生産者、指導機関、行政担当者の方に幅広くご活用いただけます。

【利用方法】

  • 標準作業手順書のサンプル版(PDF)は、以下のウェブサイトからどなたでもご覧いただけます。
  • 標準作業手順書の全編を利用するには、利用者登録(無料)またはログインが必要です。
    以下のURLより、「ログイン/利用者登録」のページにアクセスしてください。

「圃場造成履歴に基づく中山間地域向け排水対策技術標準作業手順書」
URL : https://sop.naro.go.jp/document/detail/168

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問い合わせ先
研究推進責任者 :
農研機構西日本農業研究センター所長雅明
研究担当者 :
中山間水田利用研究領域上級研究員清水裕太
中山間水田利用研究領域グループ長猿田正恭
中山間水田利用研究領域グループ長若林勝史
広報担当者 :
研究推進部研究推進室広報チーム藤岡美代子