刊行物

カンキツ品種「みはや」は11月下旬に成熟期を迎え、多くが種なしとなり、皮もむける早生品種です。また、熟期と食べやすさは温州ミカンと同じですが、温暖化の影響はなく、着色は良好で浮き皮もしません。赤く滑らかな外観は見栄え抜群で、糖度が高くて酸味は少なく、芳香があり、健康機能性成分にも富んでお り、極めて高い商品性を持つと期待されています。 本研究は、農林水産省「農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業(平成 25～27年度)」の共同研究において取り組んできました。本マニュアルには、「みはや」の早期成園化ならびに高品質果実の安定生産を達成するための技術を盛り込んでいます。 ここで紹介する技術が「みはや」の早急な普及を促し、カンキツ産業の発展と樹園経営の改善に役立てば幸いです。