刊行物
コメ中無機ヒ素の簡易分析法
- カテゴリ
- 技術マニュアル
- 技術紹介パンフレット
- タイトル
- コメ中無機ヒ素の簡易分析法
- 発行年月日
- 2019年2月20日
- 概要
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現在、コメ中の無機ヒ素の分析は、十分な知識・技能を有した分析者による高価で高度な機器を用いた分析法しかなく、分析ができる機関も限られています。そこで、より安価な、より現場に近いところで実施できる簡易分析法を開発しました。
この簡易分析法は、コメ粉末から抽出した無機ヒ素を還元水素化したアルシンガスにより、円形ろ紙に塗布した硝酸銀を発色させ、その発色をスキャナーで読み取って定量化するというもので、一般的な実験室で実施でき、1検体当たり100円程度の費用で分析が可能です。コーデックス委員会において、玄米並びに精米に含まれる無機ヒ素の最大基準値がそれぞれ 0.35 mg/kg、0.2 mg/kg と定められています。この分析手法は、コメ生産者や関連事業者、行政当局がコメ中の無機ヒ素濃度を把握するために役立ちます。
(2019年11月15日改訂 Ver. 1.1)