畜wA02:阿寒農業協同組合(北海道釧路市)


実証参加教育機関
北海道標茶高等学校
実証課題名
共同型スマートCBS(キャトルブリーディングステーション)による地域一体となった労働力不足解消技術体系の実証
~ホルスタインの借り腹による和牛生産で参加農家の収益15%以上増加を実現する
経営概要
肉用子牛 600頭/年間 うち実証頭数120頭/年間

導入技

①分娩監視システム(分娩センサー・監視カメラ)
②哺乳育成システム(個別移動型哺乳ロボット・子牛健康管理システム)

分娩作業時間(監視作業)50%削減、哺乳育成作業時間50%削減

実証成果の概要

  • 分娩センサー・監視カメラの設置により、分娩監視作業の労働時間を約75.7%削減(158.6分/頭→38.6分/頭)
    個別移動型哺育ロボットの設置により、哺乳作業の労働時間を約87.6%削減(16.1分/頭→2.0分/頭)し、労働力が軽減。
  • 哺乳ロボット哺育管理による発育向上により、子牛の販売価格が1.5倍(15万円/頭→22万円/頭)に増加。

導入技術の効果

人材育成の効果(参加した学生の声)

  • 学生15名に対し、スマート農業の生産現場での現地研修を行い、参加した学生のスマート農業への関心が高まった。
  • 学生のコメント:「学校では学べないことを知ることができて良かった」「すべてが初めて見る機械・設備であり、自分の中での酪農がとても広がった」「実際に見ることで理解が深まった」

今後の課題・展望

  • 通信量に制限がない光回線等の環境が必要であるが、現状ではLTEを経由しており、使用制限がある。農村地域では通信環境整備が不十分な場所も多々あり、 今後はスマート農業推進と合わせ通信環境整備も重要。
  • 哺育事故減少の目的のため、自動体温測定可能な機械等の設置により早期治療が可能となり、事故率低下が図られ、所得向上が可能と思われる。また、子牛の活動をカメラ画像で自動解析し、メール等で通知する機能があれば、さらなる労働力削減が期待される。
問い合わせ先

阿寒農業協同組合 地域対策室

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キーワード

個体行動監視、発情等検知、哺乳機、分娩作業・哺乳育成作業、肉牛