畜wD03:くろだ牧場(株)(富山県富山市)

実証品目:畜産 | 実証面積:乳用牛220頭

実証課題名
加速度センサーを用いた乳牛の行動観察の省力化の実証
構成員
富山県農林水産部農業技術課、くろだ牧場(株)、富山県立中央農業高等学校

背景・課題

  • くろだ牧場(株)では、畜産クラスター事業を活用(R元~2)し、牛舎や堆肥舎を増設するとともに、今秋から乳用牛の飼養頭数を大幅に増やす(経産牛60→220頭)こととしている。
  • このため、新たに外国人技能実習生2名を受け入れることとしていたが、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、実習生が受け入れられなくなった。
  • 特に、酪農の飼養管理者は、常に乳牛の行動観察が欠かせず、同牧場では、現在、乳牛60頭を目視で観察しているが、今後、人手不足が心配されるなかで規模拡大するにあたり、目視による行動観察の見直しが喫緊の課題となっている。

本プロジェクトへの想い

  • 現在、富山県内の酪農では、乳牛の発情や疾病兆候を目視で観察しているが、今回、実証するスマート農業技術は、今後、飼養頭数の拡大を図るうえで必要不可欠な導入技術と考えており、本プロジェクトで良い結果が得られることに期待を寄せている。
  • 今年度末には、くろだ牧場(株)の酪農経営が北陸最大規模となることから、今後、更に、省力化や生産物の高品質化を図り、畜産農家のみならず農業高校生など若者が憧れる北陸の酪農経営モデルとなるよう、今回のプロジェクトを十分活かしていきたい。

農業高校、農業大学校等との連携による人材育成

  • くろだ牧場(株)において、富山県立中央農業高等学校の生徒を対象としたスマート農業現地研修会や就農希望者を対象としてスマート農業の講習会の開催。
  • 富山県立中央農業高等学校の飼養牛でのスマート農業の実証。
  • くろだ牧場(株)におけるインターンシップの受入。

目標

発情及び疾病兆候の発見にかかる乳用牛1頭あたりの行動観察時間
(現状)0.5分/頭(30分/60頭)→ (目標)0.3分/頭(1時間/220頭)

実証する技術体系の概要

➀牛に装着する加速度センサーによる発情・疾病兆候の早期発見

問い合わせ先

実証代表
富山県農林水産部農業技術課広域普及指導センター
Tel 076-429-5044 Fax 076-429-5049
視察等の受入について
上記と同じ
キーワード

発情等検知、牛群監視、活動量計、AI