畜wG04:(有)トールファーム(広島県庄原市)

実証品目:畜産 | 実証面積:搾乳牛200頭 育成牛136頭

実証課題名
搾乳ロボット併用『ハイブリッド酪農』による労働力不足の解消と労働生産性の向上に向けた実証
構成員
県立広島大学,庄原商工会議所,東城町商工会,広島県北部畜産事務所,広島県北部農業技術指導所,広島県立総合技術研究所,畜産技術研究センター,庄原市,JA西日本くみあい飼料(株),広島県酪農業(協),一般社団法人広島県畜産(協),庄原農業(協),(株)コーンズ・エージー,広島県立庄原実業高等学校,(有)トールファーム

背景・課題

酪農業は、全国的に若年層の担い手不足・後継者不足が顕著な業種として知られており、現状、外国人技能実習生制度の活用により労働力を補っている。加えて、このコロナ禍においては、従来の機械搾乳作業における3密状態の回避も難しく、一層、人材確保が難しい状況となった。この状況を打破するため、当該コンソでは新たにハイブリッド酪農(搾乳ロボット併用方式)を提案する。

本プロジェクトへの想い

この事業により、当牧場のような中規模酪農経営でも、搾乳ロボットを導入するメリットがあることを実証していきたい。搾乳ロボットにより、一部の搾乳作業が無人化され、既存のシステムと併用し管理牛群を選抜することで、生産効率も上がり労働力の軽減が図られる。このようなハイブリット酪農を実証することにより、今後中規模酪農経営にも搾乳ロボットが導入が促進され、後継者や新規就農者が取り組みやすい酪農経営のモデルとなるように結果を残したい。

農業高校、農業大学校等との連携による人材育成

後継者不足を補うため、高校生向けの新たな教育プログラム(先端事例紹介、現地実習、さらに地元との連携事業等)を開発し、受講生のプログラム満足度の充実を図り、事業内容の情報発信を行う。

目標

  • 【労働力低減成果目標】年間搾乳牛1頭あたりの時間 52%減
  • 【生産性向上成果目標】経産牛1頭当たり年間乳量 3%増&売上原価 6%減 牛乳1kg当たり売上原価 9%減
  • 【経営改善成果目標】 頭数 12%増 原乳売上高 15%増 売上高営業利益率 2.1%増

実証する技術体系の概要

➀搾乳ロボット ➁経営データの自動取得と一括管理 ➂搾乳ロボット/ミルキングパーラー比の最適化

問い合わせ先

実証代表
県立広島大学 生物資源科学部/資源循環プロジェクト研究センター
教授 三苫好治(みとま よしはる)

E-mail:

視察等の受入について
庄原商工会議所 コーディネータ 仲正人(なか まさと)
随時。080-4555-7373、あるいは、

E-mail:

キーワード

技術継承