みどりの技術カタログ

水稲作におけるリン酸肥料削減の基本指針

肥料
作目水稲
技術の概要

土壌診断に基づき水稲作のリン酸を減肥する指針である。 地力増進基本指針における改善目標の下限値を基準とし、安全を見越した幅を持たせて、有効態リン酸が10mg~15mg/100gの場合には各地の土壌条件に応じて標準施肥量~その半量の施肥を、15mg/100gより大きい場合には半量の施肥を推奨する。 また、減肥による土壌中の有効態リン酸減少モデルに基づき、減肥を見直すべき時期を提示できる。

効果

多くの地点でリン酸肥料を半減できる

土壌環境基礎調査を取りまとめた報告では、少なくとも50%地点で有効態リン酸量が15mg/100gを超えている。本指針に基づけば、おおよそ半数地点の水田でリン酸肥料を標準施肥量の半量に減らすことを指導できる。

リン酸肥料半減により、肥料費は10%~20%削減できる

導入の留意点
  • 都府県農政部等の標準施肥量から減肥量を算出する

    本指針は、各地域の標準施肥量が策定されていることを前提にする。また、各地域の品種、気象条件なども考慮すると精度が向上する。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

8県で導入推進中、8県で導入検討中。

適応地域

本州以南の水稲作地帯

関連情報

農研機構成果情報「水稲作におけるリン酸肥料削減の基本指針」

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