みどりの技術カタログ
倒伏しにくく暑さに強い直播栽培向きの多収・良食味水稲品種「しふくのみのり」
農薬
その他
(気候変動の対応)
(気候変動の対応)
| 作目 | 水稲 |
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| 技術の概要 |
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中食や外食向けの米(業務用米)の消費量は増加傾向にあり、低コストで栽培できる業務用米向け水稲品種の需要が高まっている。 業務用米に適した東北地域向け多収良食味水稲品種として農研機構が育成した「萌えみのり」は、近年、作付けが拡がっている。 「しふくのみのり」は「萌えみのり」より倒伏に強く、直播栽培向きの多収品種である。炊飯米の食味は「ひとめぼれ」と同等の良食味であり、これらの特長に加え、暑さ(登熟期間中の高温)に強く、いもち病と縞葉枯病にも強い品種である。 |
| 効果 |
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高温による白未熟粒発生を低減高温下でも白未熟粒率が低く、高温登熟耐性が「萌えみのり」よりかなり強く、「みねはるか」並のやや強と評価。 いもち病・縞葉枯病に強く農薬使用量を低減いもち病圃場抵抗性は強、白葉枯病圃場抵抗性はやや強と評価。また、縞葉枯病抵抗性品種も有する。 倒伏軽減剤不要、直播栽培による低コスト生産「萌えみのり」より倒伏が少なく、耐倒伏性は「夢あおば」並とかなり強い。 |
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| 導入の留意点 |
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| その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域) |
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普及の状況秋田県、三重県の産地品種銘柄に指定されている。 種子の許諾先は12件あり、秋田県、岩手県、宮城県、千葉県等で作付されるなど各地で普及が始まっている。 |
| 関連情報 |
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(2019年度研究成果情報)耐倒伏性・高温登熟性に優れる直播栽培向きの多収良食味水稲新品種「しふくのみのり」
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