みどりの技術カタログ

病害虫や高温に強く、多収な水稲品種「秋はるか」

農薬
その他
(気候変動の対応)
作目水稲
技術の概要

「秋はるか」は、いもち病や縞葉枯(しまはがれ)病に強く西日本で問題となっている害虫のトビイロウンカに対して「にこまる」よりも強いのが特長である。 また、「にこまる」よりさらに高温登熟性が優れる品種であり、西日本の代表品種「ヒノヒカリ」より約15%多収である。

効果

トビイロウンカに抵抗性がある

「にこまる」よりトビイロウンカによる被害を受けにくい品種である。

いもち病などの病気に強い

いもち病(葉いもち、穂いもち)、縞葉枯病に強く農薬削減が期待できる品種である。

高温でもコメの品質が優れる

高温で実っても玄米の外観品質は「ヒノヒカリ」より明らかに優れています。

なお、炊飯米は粘りが「ヒノヒカリ」ほど強くなく、外食・中食用としての利用が期待できる。

導入の留意点
  • 白葉枯病とトビイロウンカの加害性変化に注意

    白葉枯病にやや弱いため、常発地での栽培は避ける。また、抵抗性品種を加害できるタイプのトビイロウンカが発達することがあるため、注意が必要である。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

佐賀、鹿児島、栃木県で約5ha栽培(2020年)。

栽培適地

東海以西の地域(「ヒノヒカリ」が栽培可能な地域)。

関連情報

プレスリリース (研究成果) 暑さや病害虫に強く、多収な水稲新品種「秋はるか」

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