みどりの技術カタログ

早生で多収の直播栽培向き良質良食味水稲品種「ちほみのり」

農薬
作目水稲
技術の概要

中食や外食向けの米(業務用米)の消費量は増加傾向にあり、低コストで栽培できる業務用米向け水稲品種の需要が高まっている。 業務用米に適した東北地域向け多収良食味水稲品種として育成した「萌えみのり」は、近年、作付けが拡がっている。 「ちほみのり」は「あきたこまち」や「萌えみのり」より出穂が早く、「あきたこまち」より倒伏しにくい直播栽培向きの多収品種である。炊飯米の食味は「あきたこまち」と同等の良食味であり、いもち病にも強い品種である。

効果

いもち病に強く化学農薬使用量を低減

いもち病圃場抵抗性は、葉いもちが強、穂いもちがやや強と評価されており、化学農薬使用量を低減できる。

倒伏軽減剤不要、直播栽培による低コスト生産

「あきたこまち」より倒伏が少なく、耐倒伏性は「萌えみのり」並に強い。

導入の留意点
  • いもち病抵抗性は強いが、罹病するため、発生予察と適切な防除が必要となる。
その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

2015年に秋田県の産地品種銘柄に指定された後、2022年では、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、兵庫県の産地品種銘柄に指定されている。

関連情報

多収・良食味米品種「ちほみのり」標準作業手順書

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