みどりの技術カタログ

製パン適性の優れる寒冷地向け小麦新品種「夏黄金」

農薬
作目小麦
技術の概要

「夏黄金」は既存品種「ゆきちから」より1日程度早生で、赤かび病耐病性や穂発芽耐性を強化した寒冷地向け小麦新品種。製パン適性にも優れる。穂発芽性は「ゆきちから」の「中」より2ランク穂発芽耐性が強化された「難」、赤かび病耐病性は「ゆきちから」の「やや弱」の1ランク抵抗性が強い「中」で、「ゆきちから」の栽培上の欠点を改善。 また、「ゆきちから」より生地の力が強く製パン適性に優れ、多くの種類のパンを作ることができる。

効果

赤かび病防除回数削減

「ゆきちから」の赤かび病の防除回数の多い地域では防除回数を削減できる。

穂発芽による品質劣化の回避

穂発芽耐性が強化されたことから、発芽による品質低下のリスクが低くなる。

導入の留意点
  • 赤かび病の防除は必要である

    「ゆきちから」より赤かび病に対してやや強くなっているが、罹病しないということではないため開花期の薬剤防除は必要である。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

宮城県で約400ha栽培されており、新潟県で栽培が開始された。

適応地域

東北・北陸地域の平坦部(根雪期間100日以内)

関連情報

東北農業研究センター2016成果情報「製パン適性の優れる寒冷地向け小麦新品種「夏黄金」

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