みどりの技術カタログ

淡色味噌に好適で晩播栽培において多収の大豆品種「あきまろ」

農薬
作目大豆
技術の概要

近畿および中国四国地域では白味噌・淡色味噌の生産・消費が多いものの、原料に好適な品種は限られている。また、本地域で発生するダイズウイルス病による減収や褐斑粒等の品質低下を回避するには、抵抗性品種の導入が不可欠である。 そこで、淡色味噌に適し、ダイズウイルス病に強く多収性の大豆品種「あきまろ」を開発した。

効果

ダイズウイルス病に強い

ダイズモザイクウイルスA2系統に抵抗性を持ち、褐斑粒の発生を回避できる。また、媒介虫の防除等に必要な農薬の削減効果が期待できる。

晩播栽培(7月播)において安定多収

麦収穫後の大豆作でも収量確保。

淡色味噌原料に適する

国産大豆の味噌原料利用の促進に寄与。

導入の留意点
  • 子実の粗タンパク含有率がやや低い

    豆腐を製造する場合には凝固剤濃度などの製造方法を調整する必要がある。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

広島県で2014年度に奨励品種採用。2020年度の栽培面積は385ha。

適応地域

関西以西の温暖地

関連情報

・淡色味噌に好適で晩播栽培において多収の大豆品種「あきまろ」((国研)農研機構 近畿中国四国農業研究センター(平成26年))

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