みどりの技術カタログ

殺線虫剤削減にむけた砂質土壌におけるサツマイモネコブセンチュウ被害予測

農薬
作目サツマイモ
技術の概要

本技術は、分子生物学的手法を用いて、迅速かつ高精度に土壌中のサツマイモネコブセンチュウ密度を測定し、サツマイモへの被害程度を予測することで、農薬使用の要否を判断する技術である。 砂質土壌サツマイモ栽培圃場(徳島県北東部)において、本技術を用いて線虫害対策の農薬使用は不要と判断され、農薬を使用しなかった圃場の全てで、サツマイモの出荷品質が高いことを確認した(下表)。

効果

線虫害対策不要と判断された圃場では

◎作業労力の削減

◎農薬代、資材(マルチなど)のコスト削減が可能。

導入の留意点
  • 農薬使用要否を判断する水準(要防除水準)の設定

    本技術は、他の線虫害等にも応用可能であるが、作物の出荷基準、土質や地域が異なると要防除水準は異なるため、各産地において本技術を用いた要防除水準の設定が必要である。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

調査委託費((株)環境管理センター、(株)つくば分析センター)

土壌中線虫密度推定:\7,000/ 1土壌 ~(要防除水準の設定も相談可能) 本技術とは異なる方法での線虫密度推定は農薬メーカーなどでも実施。

関連情報

・殺線虫剤削減にむけた砂質土壌における サツマイモネコブセンチュウ被害予測 ((国研)農研機構 近畿中国四国農業研究センター (平成26年))

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