みどりの技術カタログ

サツマイモ基腐病防除のための総合対策マニュアル

農薬
作目サツマイモ
技術の概要

南九州、沖縄において多発し、全国へのまん延が危惧されているサツマイモ基腐病について、発生生態を明らかにし、診断・防除技術を開発して、技術者向けの対策マニュアルを作成した。 本病を的確に診断し、病原菌を「持ち込まない、増やさない、残さない」ための対策を総合的に実施することで、本病の発生を低減でき、未発生地域を含めた生産地におけるまん延防止にも有効である。

効果

多発生地域における基腐病の発生を低減

鹿児島県では、1株でも立ち枯れ症状が確認されたほ場の累積面積が、作付面積の75%(2021年)から35%(2022年)に減少。宮崎県青果用産地における本病実発生面積が、作付面積の34.8%(2021年)から1.9%(2022年10月末時点)に減少。

生産量を10%増加

上記2県の2022年の生産量は、前年よりも10%増加。

初発生地域における基腐病のまん延を防止

新たな発生都道府県では早期に対策を講じ、封じ込めに成功。

導入の留意点
  • 各種対策の総合的かつ適切な実施

    各種対策を単独または不適切に実施しても、十分な防除効果は得られない。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

対策マニュアルで提示した対策は、多発生県における生産者向け対策マニュアルや、全国各地の関連団体が発出する広報資料、研修会資料、病害虫発生予察特殊報等に使用される他、農林水産省の基腐病対策補助事業における支援対象技術となる等、行政、生産現場、実需の幅広い範囲で活用されている。

関連情報

サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策 技術者向け(令和3年度版)

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