みどりの技術カタログ

ジャガイモシストセンチュウ抵抗性ばれいしょ品種「はるか」と「ピルカ」

農薬
作目ばれいしょ
技術の概要

ばれいしょは重要害虫のジャガイモシストセンチュウの発生地が拡大する一方、業務加工用の需要が増加しており、加工適性が優れ線虫抵抗性を有する多収品種が求められている。 新品種「はるか」は、中生・多収で、目が浅く皮を剥きやすい。白肉色でサラダやコロッケ等の業務加工適性に優れる。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する。 新品種「ピルカ」は、中早生・多収で、目が浅く皮を剥きやすい。黄肉色で煮崩れが少なく、水煮調理に適する。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する。

効果

ジャガイモシストセンチュウ発生地拡大の防止および殺線虫剤の削減

抵抗性品種を栽培することにより、発生地域では土壌中の線虫密度を低減、未発生地域では線虫の侵入を防止することができ、殺線虫剤の使用も削減できる。

いもの皮剥き工程の効率向上

目が浅く皮剥きしやすいため、業務加工時のトリミング作業の効率が上がり、皮剥き歩留まりも高い。

導入の留意点
  • 殺菌剤等の慣行防除は必要

    疫病抵抗性は弱のため、殺菌剤等の慣行防除は必要である。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

価格帯

種ばれいしょ生産者価格:600円~800円/10kg

普及の状況

2019年の普及面積「はるか」120ha、「ピルカ」31ha

適応地域

北海道を主とした全国のばれいしょ栽培地帯

関連情報

はるか | 農研機構 (naro.go.jp)
ピルカ | 農研機構 (naro.go.jp)

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