みどりの技術カタログ

AIを活用した病害虫の画像診断アプリ

農薬
作目野菜(イチゴ、トマト、キュウリ、ナス、ジャガイモ、タマネギ、ピーマン、カボチャ、ダイズ) 果樹(モモ、ブドウ)、花き(キク)
技術の概要

病害虫の迅速な診断には、経験や知識が必要である。しかし、地球温暖化による新規病害虫の発生、法人経営による非熟練作業者の増加等により、現場での迅速な識別が困難になっている。 そのため、AIを活用し、スマートフォン等を用いて農業現場で病害虫の診断を行い、速やかに効果的な防除ができるアプリを開発した。

効果

病害虫の適切な防除を行うための診断が可能

12品目中の内、先行して検証したトマト・キュウリ・イチゴ・ナスの4作目についての精度は、63病虫害のうち半分で9割以上の精度、大多数が8割以上で診断できる。

化学農薬使用量の低減による低コスト化

病害虫診断に基づく適切な化学農薬使用により、化学農薬使用量の低減が可能となり、低コスト化及び作業の軽労化が実現。

多様なサービスの展開

WAGRIよりWeb APIとして病害虫識別機能を提供することで、様々なアプリとの連携が可能となり、多様なサービスの展開が可能。

導入の留意点
  • 撮影条件により正答率が下がることに留意

    撮影条件により正答率が下がる場合があるため、防除の参考として利用し、確定診断は都道府県の病害虫防除所等へ相談する。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

4作目(イチゴ・トマト・キュウリ・ナス)は、開発した成果を活用したAI病害虫診断アプリが、日本農薬株式会社から無償で公開されている。本アプリは、これまで約9万回ダウンロードされている。

12作目対応WAGRI-APIは、WAGRI有償会員向け有料コンテンツとして公開中(2021年4月公開)。

関連情報

・レイミーのAI病害虫雑草診断
・病害虫診断API

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