みどりの技術カタログ

根こぶ病・黄化病抵抗性ハクサイ品種「あきめき」

農薬
作目ハクサイ
技術の概要

ハクサイの産地では、土壌伝染の病害である根こぶ病と黄化病の発生が大きな問題になっている。「あきめき」は根こぶ病に強い抵抗性と黄化病に中程度の抵抗性を持つ。

効果

根こぶ病・黄化病の被害軽減

3種類の根こぶ病抵抗性遺伝子を有するため、4つの根こぶ病菌の病原型グループ(上記左表)に抵抗性を示す。黄化病にも罹病しにくく、ハクサイ栽培で問題となっている2つの難防除土壌病害に抵抗性を示す。

化学農薬削減

根こぶ病の予防にはフルスルファミド粉剤等の化学農薬が使用され、20~30kg/10aの農薬散布が推奨されている。「あきめき」は、これらの化学農薬を使用せずに栽培できるため、約10,000~15,000円/10aの薬剤費が削減できる。

導入の留意点
  • 新たな病原型グループの根こぶ病菌の発生に注意

    地域によっては「あきめき」を加害する菌株も見つかっている。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

2022年度の栽培面積は茨城県を中心に約570ha

群馬県、長野県などでも栽培されている

関連情報

あきめき(農研機構 品種紹介)
(株)日本農林社特選カタログ

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