みどりの技術カタログ

根こぶ病抵抗性キャベツ品種「YCRふゆいろ」

農薬
作目キャベツ
技術の概要

根こぶ病はアブラナ科野菜に大きな被害を引き起こす土壌病害である。被害株の根はこぶ状になり、養水分の吸収が阻害されるため日中萎れて、ひどい場合は枯死する。 「YCRふゆいろ」は、市販品種で最高レベルの根こぶ病抵抗性と優れた実用形質を持つ寒玉系のキャベツである。

効果

農薬使用量の低減

根こぶ病防除用の土壌殺菌剤が不要になるため、20-30kg/10aの農薬使用量低減が可能になる。

根こぶ病の被害を軽減

複数年の試験により、強度で安定した抵抗性を持つことが明らかにされている。

高い実用形質

球の肥大性が良好で収量性に優れる。球形は平玉で、青果・加工用途の両方に適する。

導入の留意点
  • 新たな病原型グループの根こぶ病菌の発生には 十分な注意が必要

    多様な根こぶ病菌の中には本品種を加害する菌株が存在する可能性もあることから、耕種的防除を含む総合防除を行うことが推奨される。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

普及の状況

2022年度から種子販売を開始、2024年度の栽培面積は約140ha

関連情報


農研機構 品種紹介
(株)日本農林社 商品紹介

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