みどりの技術カタログ

増収とリン酸減肥を可能にする定植前のネギ苗へのリン酸カリ溶液施用

肥料
作目ネギ
技術の概要

ネギ苗を高濃度のリン酸カリ溶液に定植前に浸漬することによって、初期生育が顕著に促進され、リン酸施用量を50%以上削減しても、慣行と同等以上の収量を確保できる。

効果

収量向上効果

初期生育が促進されることによって、リン酸肥料を50%以上削減しても収量が高まる。

収益性向上効果

収量増による収入増と圃場へのリン酸肥料の施用量削減によって、定植前に使用する資材費や労働時間の増加を十分に補填でき、収益性が高まる。

導入の留意点
  • 定植前リン酸苗施用のための肥料が必要

    定植前リン酸苗施用を行うために別途肥料が必要であり、市販リン酸資材「サンピプラス」の場合7kg/10aである。

  • 労働時間の増加

    苗施用のリン酸カリ溶液を調製して苗を浸漬するために、1.5時間~3時間/10aほど労働時間が増加する。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

適応地域

東北・北陸地域

改良・普及の状況

低温期の定植となる夏どり栽培、乾燥しやすい時期に定植となる秋どり栽培生産者を中心に山形県で普及

関連情報

土壌診断、施肥法改善、土壌養分利用によるリン酸等の施肥量削減にむけた技術導入の手引き

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