みどりの技術カタログ

土壌病害抵抗性トウガラシ類台木用品種「台パワーZ」、「L4台パワー」、「台ちから」

農薬
作目ピーマン・トウガラシ類
技術の概要

我が国のピーマン栽培では、青枯病、疫病、ネコブセンチュウなどの土壌病害虫が大きな問題になっている。これら土壌病害虫に対して、抵抗性台木への接ぎ木栽培により高い防除効果が期待される。 「台パワーZ」、「L4台パワー」および「台ちから」は、農研機構で開発したピーマン・トウガラシ類の接ぎ木栽培に適した、土壌病虫害抵抗性台木用F1品種である。 これら3品種は、いずれも、青枯病、疫病およびネコブセンチュウに強度抵抗性を有し、これら品種を利用した接ぎ木栽培は、土壌病害虫に対して高い防除効果を発揮する。

効果

青枯病、疫病、ネコブセンチュウの被害を軽減

これら品種を台木とした接ぎ木栽培により、青枯病、疫病、ネコブセンチュウの被害を大きく軽減させることが期待できます。

安定した収益性

病害虫発生圃場でも萎凋・枯死株が少なく、安定した収量・収益を得ることが期待できます。

導入の留意点
  • ピーマン類の接ぎ木では穂木と台木のトバモウイルス抵抗性遺伝子(L3など)を揃える(下表参照)

    穂木と台木の抵抗性遺伝子が異なると枯死する場合がある。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

種子販売

「台パワーZ」:丸種(株)

「L4台パワー」:福井シード(株)、丸種(株)

「台ちから」:福井シード(株)、丸種(株)

関連情報

茨城県における「台パワーZ」の現地試験事例なお、本技術は全国で適用可能である。

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