みどりの技術カタログ

栽培の省力化に向けた短節間性カボチャ品種

その他
(労働生産性)
作目カボチャ
技術の概要

栽培の省力化に向け短節間カボチャ、「TC2A」、「くりひかり」、「ジェジェJ」および「おいとけ栗たん」を育成した。 これらの品種は生育初期は節間が詰まる短節間性を示し、側枝数が少ない。摘心、整枝、誘引は不要で、果実が株元近くに付きやすいため、果実が見つけやすく、収穫が容易である。

効果

カボチャの定植後作業時間の2割削減

カボチャの作業のうち、整枝、誘引作業が省略でき、収穫も容易なことから作業時間の省力化が可能である。

株元着果性が強いため、密植による栽培が可能

カボチャはつる性のため栽培に広い面積を要するが、短節間性品種では従来品種の畝間300cm→最狭150cmまで可能で、より狭い面積でも高い収量が期待できる。

導入の留意点
  • 株元近くに着果するため、日焼け果が生じやすい

    株元の葉から枯れやすいため、直射日光が当たり日焼け果が出る場合は、新聞紙や粘着テープで果実の保護が可能。

  • 密植栽培を基本とする

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

市場価格

果実は北海道で80円~100円/kg。関東で300円/kgで推 移。種子は29~39円/粒で推移。

改良・普及の状況

北海道を中心に導入。開発品種の作付面積は約200ha(北海道96ha、本州-九州56ha、沖縄県50ha。2019年度)

適応地域

日本全国

関連情報

最新農業技術・品種2017「栽培の省力化に向けた短節間性カボチャ品種」

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