みどりの技術カタログ

温暖なリンゴ産地でも着色の良いリンゴ品種「紅みのり」、「錦秋」

その他
(気候変動の対応)
作目リンゴ
技術の概要

「紅みのり」と 「錦秋」は、温暖なリンゴ産地でも着色の良い果実が収穫できるリンゴ新品種である。「紅みのり」は、早生の「つがる」より2週間早く収穫でき、貯蔵性に優れる。また、「錦秋」は中生の「ジョナゴールド」よりも3週間早く収穫でき、食味に優れる。両品種とも他の主要品種同様に斑点落葉病に抵抗性である。

効果

温暖なリンゴ産地でも着色の優れる果実が収穫可能となる

「紅みのり」は北陸地方、東海地方、「錦秋」は北関東地方、東海地方などの温暖なリンゴ産地でも着色が優れることが確認されている。

甘酸適和で食味に優れる

「紅みのり」は糖度13.6%、酸度0.31g/100ml、「錦秋」は糖度15.4%、酸度0.34g/100ml(盛岡市でのデータ)であり、酸味が穏やかで食味に優れる。

両品種とも斑点落葉病に抵抗性である

導入の留意点
  • 「紅みのり」では裂果の発生がみられる

    樹勢は中程度であるが、旺盛な生育は裂果の発生を助長するため、強剪定を避ける等の適正な樹勢維持に務める。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

価格帯

苗木1本あたり2,000円~3,300円

改良・普及の状況

(紅みのり)2019年~2022年で苗木1,359本販売・(錦秋)2019年~2022年で苗木2,851本販売

関連情報

リンゴ新品種「紅みのり」(2017年度普及成果情報)
リンゴ新品種「錦秋」(2017年度普及成果情報)

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