みどりの技術カタログ

日没後(EOD)の加温や光照射による花きの省エネルギー生産技術

温室効果ガス
作目花き類全般
技術の概要

花き生産での環境負荷軽減のため、既存の設備で利用可能な技術が求められている。本技術は、植物の生理反応に基づき、温度や光に対する感受性の高い日没後の時間帯(End of Day : EOD)に着目し、効率的に開花や草丈伸長を促進し栽培期間中のエネルギー投下量を削減できる生産技術である。

効果

重油消費量(暖房コスト)を30%削減

温度や光に対する感受性の高い日没後の時間帯(End of Day : EOD)に、

・ハウス内の設定温度を一時的に高めると(EOD-Heating処理)、夜間を低温管理としても生育・開花が確保され栽培期間中の燃料使用量を削減可能。

・遠赤色光(FR光:波長730 nm前後)を照射(EOD-FR照射)すると、草丈伸長や開花の促進により栽培期間が短縮され、切り花の早期出荷が可能。

導入の留意点
  • 過度な低温管理には留意

    品目の生育特性、栽培地域ごとの慣行管理実情を踏まえ、適切な範囲での温度管理に留める必要がある。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

改良・普及の状況

切り花品目に限らず、鉢物類、イチゴなどへの適用拡大の検討が進展している。

FR光源の普及が限定的であるため、多段サーモを用いた温度管理単独での導入が先行している。

適応地域

全国の施設生産地域

関連情報

農業新技術2013「日没後(EOD)の加温や光照射による花きの省エネルギー生産技術」

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