みどりの技術カタログ

クラウン部局所加温による花きの低温期低コスト栽培技術

温室効果ガス
作目ガーベラ 他
技術の概要

ガーベラなど、極めて短縮した茎(以下、「クラウン部」)を地表面に形成し、このクラウン部から葉と花が分化・発達する形態的特徴を持つ品目に対して、クラウン部に温湯管や電熱線(テープヒーター等)を配置して局所的に加温することにより、栽培室温を下げても収量を確保しつつ、加温に要する経費を削減することができる。

効果

慣行より低い室温でも収量の確保が可能

20°C以上に局所的に加温することにより、局所加温なしの場合と比較して収量と切り花長が増加し、室温15°C(局所加温なし)と同等の収量が得られる。

投入熱量(静岡県を対象として試算)の大幅減

・温湯管(重油)33%減。

・電熱線(テープヒーター)43%減。

導入の留意点
  • 室温を下げると結露が発生し、病害の発生を助長するおそれ

    施設内の温湿度のモニタリング、加温温度の適切な設定、温風ダクトの適切な配置などによって対処する。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

適応地域

本技術は全国のガーベラ産地

その他

ガーベラと同様の植物形態を示す花き品目への応用が期待されるほか、神奈川県ではアーチング栽培バラへの適用研究があり、効果が高いことが示されている。

価格帯

ステンレステープヒーター(52m×8本+温度コントローラー)が1セット35万円で販売されている。

関連情報

令和元年度研究成果情報

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