みどりの技術カタログ

病害虫複合抵抗性の緑茶用中生新品種「かなえまる」

農薬
有機農業
作目
技術の概要

「かなえまる」は2022年3月15日に品種登録された中生緑茶用新品種で、摘採時期は「やぶきた」と同時期である。 クワシロカイガラムシ、炭疽病、輪斑病およびもち病に対し、抵抗性を有することから、化学農薬を低減できる。 耐寒性が強いことから、冷涼地から中山間地を含む主要な茶産地で広く栽培が可能で、せん茶の他に、かぶせ茶や玉露への加工適性が高い。

効果

減化学農薬栽培が可能

病害虫複合抵抗性を有しており、減化学農薬栽培が可能であることから「みどりの食料システム戦略」の推進に資するとともに、残留農薬リスクを低減する海外輸出向け栽培体系に導入可能で、輸出拡大にも貢献できる。

「やぶきた」の代替品種として有望

「やぶきた」と同時期に収穫でき、病害虫抵抗性に優れ、収量が多く、製茶品質も優れることから、「やぶきた」の代替品種として有望である。

導入の留意点
  • 挿し木苗は、定植初年度は生育がやや緩慢である

    幼木期の栽培管理を適切に行う。

  • 赤焼病に弱いので、常発地域では防除が必要である
その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

改良・普及の状況

2022年7月時点で苗の利用許諾を取っている業者数6

関連情報

・茶品種ハンドブック第6版 ver.2 ※苗利用許諾業者連絡先掲載
・農研機構果樹茶業研究部門 2020年成果情報

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