みどりの技術カタログ
アカクローバ晩生品種「アンジュ」(チモシーとの混播適性に優れるマメ科牧草)
肥料
| 作目 | アカクローバ(牧草) |
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| 技術の概要 |
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マメ科牧草はタンパク質とミネラル含量が高く、混播栽培において共生根粒菌が固定した窒素をイネ科牧草も利用できるため、窒素施肥量を節減できる。マメ科牧草の導入メリットを得るためには、イネ科牧草を抑圧することなく適正なマメ科牧草割合(マメ科率)を維持することが必要で、草種や品種の適正な混播組み合わせが重要である。 「アンジュ」は、農研機構とホクレン農業協同組合連合会の共同育成により、国内で初めて開発された晩生アカクローバ品種で、2番草の着花茎が少なく、再生が穏やかな特性を有する。イネ科牧草の収穫期の分散化に伴い北海道において栽培が拡大した、競合力が穏やかなチモシー中生品種との混播栽培に適している。 |
| 効果 |
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チモシーとの混播栽培で自給粗飼料の高品質化チモシー中生品種の生育を抑圧せず、混播適性に優れる。また、夏季播種によりマメ科率の年次・番草別推移が高く安定して維持される。 北海道の環境条件に適性標準品種より耐寒性が「やや強」で優れ、菌核病、うどんこ病およびモザイク病に対する罹病程度が低い。 窒素肥料の節減効果混播採草地のマメ科率に応じ、北海道施肥ガイド(2015)に準じて、 窒素施肥量を節減できる。 |
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| 導入の留意点 |
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| その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域) |
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普及の状況ホクレン農業協同組合連合会が各地の農協を通じて種子を供給 価格目安2,500円/kg(消費税込、コート種子) 適応地域北海道一円(北海道優良品種) |
| 関連情報 |
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・混播採草用マメ科牧草アカクローバ晩生品種「アンジュ」標準作業手順書(農研機構北海道農業研究センター(令和2年))
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