みどりの技術カタログ

混合堆肥複合肥料の製造とその利用(家畜ふん堆肥の肥料原料化の促進)

肥料
作目農作物全般
技術の概要

肥料法改正を踏まえた新たな環境循環型農業への取り組みとして、堆肥を活用した地産地消型肥料の展開が期待されている。 混合堆肥複合肥料は、地域慣行の化学肥料を代替できるとともに、土づくりにも補完的な役割を果たすことができる。一方、堆肥の肥料原料としての利用にあたっては、堆肥供給者と肥料製造者のマッチング、原料の取り扱い、栽培事例の蓄積等解決すべき課題がある。

効果

化学肥料等を混合することで窒素肥効を確保

堆肥の窒素肥効は一般的に低いが、化学肥料や有機質肥料を混合し窒素肥効を確保。

有機物の供給効果が高い

堆肥由来有機物は土壌中では分解しにくいため、有機物供給効果が既売の有機入り化成肥料等に比べて高い。

施肥コスト削減

岡山県の年内どりキャベツ作では、混合堆肥複合肥料により、追肥を省け、かつ収量を保ったまま施肥コストを約6,700円/10a(約15%)に低減可能。

導入の留意点
  • 産地と協働した取組が重要

    肥料開発に当たっては企画段階からJAや産地と協働して原料堆肥の確保、実証ほの設置を行い、推奨銘柄や施肥基準に位置付ける等、販路確保に向けた取組が重要である。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

価格帯

既売の有機入り化成肥料等に比べて2~3割安い。

普及の状況

複数の肥料メーカーより上市。新規参入あり。

適応地域

全国(地域により入手できる銘柄が異なる)

関連情報

技術マニュアル 混合堆肥複合肥料の製造とその利用~家畜ふん堆肥の肥料原料化の促進~

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