みどりの技術カタログ

セルロース系バイオマス植物として有用なオギススキ新品種「MB-1」と「MB-2」

温室効果ガス
その他
(バイオマス)
作目オギススキ(資源作物)
技術の概要

オギススキは、海外ではジャイアントミスカンサスと呼ばれ、バイオマス植物として利用されている。国内においてオギススキの利用を推進するため、株の広がりが速く、草地造成の労力を大幅に削減できる新品種「MB-1」と「MB-2」を開発した。 本品種は、バイオマス燃料として利用することでカーボンニュートラルに向けて二酸化炭素排出量削減に貢献できる。さらに、耕作放棄地に導入することで、耕地の有効活用や省力管理が可能である。

効果

省力的にバイオマス植物の栽培が可能

一般的にオギススキは、草地造成を行えば数十年の利用が可能であり、さらに、年1回の施肥と収穫作業で圃場の管理が可能なため、省力的な栽培が可能である。

移植苗数を通常の1/4に削減可能

「MB-1」と「MB-2」は株の横への広がりが速いため、既存品種ではヘクタール当たり10,000苗を移植するが、新品種では2,500苗で草地造成可能である。

導入の留意点
  • 積雪地では降雪前に収穫を行う

    耐倒伏性がやや劣るので、収穫は降雪前に行う。

その他(価格帯,改良・普及状況,適応地域)

価格帯

苗代 250円程度/苗(ただし、輸送費と梱包費は除く)

(株)タカノと(一社)アグリデザイン研究所から販売中(予約必要)

移植密度は200cm×200cmに1本も可(既存品種は100cm×100cmに1本)

適応地域

東北以南の地域で栽培可能

関連情報

・成果情報:セルロース系バイオマス植物として有用なオギススキ新品種「MB-1」と「MB-2」((国研)農研機構 東北農業研究センター 2023年8月)

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