畑A02 (株)鹿中農場(北海道津別町)

実証課題名
中山間地適用通信技術を活用する自動操舵一貫体系およびセンシング技術の多目的利用体系の実証
経営概要
33.5ha(小麦13.16ha、玉ねぎ14.4ha) うち実証面積:小麦2.7ha、玉ねぎ6.0ha

導入技

①プライベートLTEによるRTK補正情報の配信 ②可変施肥(生育センシングデータと高精度位置情報)③土壌改善(衛星データと高精度位置情報) ④営農システムの機能拡充による工程管理

  • 農機走行20%、肥料5%削減、土壌改良による生産性向上、農業所得、労働生産性10%向上

目標に対する達成状況

  • RTKによる精度の高い自動運転により、農機の掛け合せ幅を最小減とし作業効率を約17%アップした。
  • 秋まき小麦の起生期、幼穂形成期、止葉期における可変追肥を実施し、施肥量10.2%減
    (19.0kg/10a→17.1kg/10a)、製品収量8.7%増(580kg/10a→630kg/10a)を達成。
  • 衛星データを利用した土層改良施工と基肥可変施肥により、玉ねぎの規格内収量9%増
    (7.69t/10a→8.42t/10a)を達成。

導入技術の効果

中山間地適用位置情報・自動操舵

  • プライベートLTE技術を活用し携帯電話不感地帯の圃場にて RTKによるトラクターの自動操舵を導入。
  • 精度の高い自動運転により、農機の掛け合わせ幅を最小限とすることで、作業効率を平均17%Up(小麦+玉ねぎ)

土壌改良施工と玉ねぎ可変施肥

  • 衛星データを利用した土層改良施工と基肥可変施肥により、玉ねぎの規格内収量9%増(7.69t/10a→8.42t/10a)を達成。
  • 高機能ワイドスプレッダによる基肥の散布時間は慣行比で65%減(5.8分/10a→2.0分/10a)を達成。

小麦可変施肥

  • 秋まき小麦の起生期、幼穂形成期、止葉期の可変追肥により施肥量10.2%減
    (19.0kg/10a→17.1kg/10a)、製品収量8.7%増(580kg/10a→630kg/10a)を達成。

生産管理営農支援システム

  • 営農に関わる様々なデータを入力、蓄積可能なスマホアプリを開発。記録の利便性向上、蓄積データ分析により営農改善に寄与。

事業終了後の普及のための取組

  • プライベートLTEシステムの中央制御装置(EPC)を小型化し、消費電力を抑えると伴に圃場に直接設置することで回線費用等のコストを削減する。また、システム構成を最適化することにより、コストを抑えて電波不感地帯への普及を推進する。
  • 可変施肥技術は、地方独立行政法人北海道立総合研究機構HPで公開されるとともに、北海道内の普及センターを通じて社会実装を行う。
問い合わせ先

北海道・JAつべつ営農支援室

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キーワード

リモートセンシング、営農管理システム、畑作、リモセン、情報共有ツール、NDVI、生産履歴、たまねぎ、ムギ、コムギ、タマネギ、玉ネギ、リモセン