果B01 仙台ターミナルビル(株)(宮城県仙台市)

実証課題名
企業による直売型果樹園経営におけるスマート農業生産体系の実証
経営概要
12.45ha(リンゴ1.1ha、ニホンナシ0.88ha、ブドウ2.53ha,その他7.94ha)
うち実証面積リンゴ、ニホンナシ、ブドウ4.5ha

導入技

①経営・栽培管理システム、②生育予測、③スマート樹形(省力樹形)、④スマート農機(ラジコン式草刈り機、農作業支援ロボット台車、アシストスーツ)、⑤非破壊選果機

  • 単位収量あたりの販売収入を1.6倍に向上、栽培管理時間を3割削減

目標に対する達成状況

  • 開花は約2日、収穫は約3日の誤差で予測可能な宮城県に適合したニホンナシ・リンゴ・ブドウの生育予測モデルを開発。
  • 精密栽培管理によリンゴの商品果率8割を達成するとともに、高品質果実の割合が約4割から5割に上昇。
  • ロボット台車とせん定枝収集モジュールを活用したせん定枝収集により、単位面積当たりのせん定枝収集時間が5割削減。
  • ロボット台車の追従機能と除草剤散布モジュールの活用により、背負い式動力噴霧器を活用しての散布時間より5割削減。

導入技術の効果

開花・収穫期予測

  • 宮城県に適合した、ニホンナシ・リンゴ・ブドウの生育予測モデルを開発。開花は約2日、収穫は3~4日の誤差(過去12~35年平均)で予測でき、従来法(平年値利用)より、予測精度は2~3日向上。
  • メッシュ農業気象デ-タ搭載の気温予測値を使って実証試験を実施し、従来法より高い精度で予測できることを確認。

精密栽培管理

  • 栽培指針と生育予測値を活用した精密栽培管理により、リンゴの商品果率8割を達成し、高品質果実の割合が約4割から5割に上昇。

ロボット台車(せん定枝収集)

  • ロボット台車に枝回収モジュールをセットし、リモコン操作によりリンゴせん定枝を収集すると、作業時間が5割削減。

ロボット台車(除草剤散布)

  • ロボット台車の追従機能を活用し、除草剤散布モジュールを搭載して除草剤を手散布すると、従来の背負い式動力噴霧器を活用した散布より作業時間が5割削減。

事業終了後の普及のための取組

  • 実証したスマート農業生産体系を、更に詳しくWebで公開。
  • 実証経営体が展開している果樹研修カリキュラムにより、実証したスマート農業生産体系の普及を促進する。
問い合わせ先

農研機構 果樹茶業研究部門

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