果H09 JAながさき西海させぼ広域かんきつ部会(長崎県佐世保地区)
実証課題名
温州みかんの生産から出荷をデータ駆動でつなぐスマート農業技術一貫体系の実証
経営概要
温州みかん389ha 実証面積同じ
導入技術
目標
- 温州みかんの生産者あたり出荷量を10%以上向上
- 産地としての出荷量10,000tを確保
目標に対する達成状況
- 担い手に農地集積し生産者1人当たり出荷量は、30年産対比で31年産11%で、目標を達成。
- スマート農機導入により、産地の温州みかん出荷量は31年産10,683tで、目標を達成。
導入技術の効果
営農指導支援システム
- 10年分の園地毎の果実品質、プレ選果、本選果 (出荷)のデータをクラウド上に蓄積。生産者がスマートフォンで過去・現在の生産実績や品質予測など栽培管理に必要な情報を入手
マルチドリップ栽培
- かん水と同時に液肥を施用することにより作業時間の短縮、軽労化につながった。開花後の乾燥時にかん水及び同時施肥を実施することで、生理落果が少なくなり収量も20%増加した。
ロボット搭載型プレ選果システム
- 家庭選果の代替選果システム利用で労働時間19% 削減
- AI選別で果皮障害等の検出が可能となり、選果精度が向上
予措・貯蔵システム
- 生産者倉庫を改造し、遠隔監視による温・湿度の繊細な制御で みかん腐敗果率が慣行の1/3に低減
- みかん選果所内の予措庫を改良した結果、貯蔵中の無加温みかん 腐敗果率が3.5%低減
事業終了後の普及のための取組
- 農地環境推定システム利用により適期病害虫防除を実施し、農薬使用の低減と青果率向上を目指す。
- クラウド型かん水コントローラーを活用した液肥施用により、溶脱する化学肥料を低減し肥料費の削減と収量安定に繋げる。
- スマート技術で得られた有益な情報は、営農指導支援システムで生産者と共有し、機械のシェアリングを拡大し作業にフィードバックする体制を確立する。
問い合わせ先
長崎県農林技術開発センター果樹・茶研究部門 山下
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キーワード
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