中F05 (農)ほづ(京都府亀岡市)
実証課題名
中山間地域水稲栽培におけるスマート農業技術・機械の一貫体系の導入による作業支援と
省力・増収・高品質化の実証
経営概要
49.7ha(水稲37.5ha、他品目12.2ha)うち実証面積:水稲24ha
導入技術
①自動運転トラクタ、②直進キープ田植機、③トラクタ・田植機自動操舵システム、④防除用ドローン、⑤水管理システム、⑥生育診断システム、⑦収量コンバイン、⑧乾燥機連動KSASキットなど
目標
- 反収増 400kg/10a→450kg/10a、品質向上 一等米比率50%→70%、労働時間 約40%削減
目標に対する達成状況
- 収量は目標の450kg/10aに至らなかったが、2019年に428kg/10a、2020年に433kg/10aと着実に増加した。
- 一等米比率は2019年の65%から2020年の31%へと低下したが、2020年の夏期高温による影響が大きいと思 われた。
- 労働時間削減率は目標の40%に至らなかったが、2019年に27%、2020年に29%と着実に削減できた。
導入技術の効果
自動運転トラクタ
- 耕耘・代掻き作業時間は、有人+無人トラクタの協調作業により慣行から約33~37%短縮(耕耘32分/10a→20分/10a、代掻き78分/10a→52分/10a、トラクタの設定・運搬等の準備作業を含む。)
直進キープ田植機
- 田植え作業時間は、直進キープ田植機により慣行から約26%短縮(38分/10a→28分/10a(2カ年平均値)、田植機の設定・運搬等の準備作業を含む。)
防除用ドローン
- 農薬散布作業時間は、ドローンにより慣行から約37%短縮(8.2分/10a→5.2分/10a、ドローンの設定・運搬等の準備作業を含む。)
水管理・生育診断システム
- 水管理システムによる適正な水管理、生育診断による管理により収量が向上(400kg/10a→433kg/10a)
事業終了後の普及のための取組
- 京都府独自のタスクチーム活動(研究、普及、行政が一体となった技術普及活動)を通じて実証で得られたデータを活用しながら、法人や大規模農家を対象とし、各経営体に適した体系の導入を働きかける。
- 実証した生産者においても、府内外からの視察や事例報告会への出席要請に積極的に対応し、実証結果や取組経験についてPR活動を行う。
問い合わせ先
京都府農林水産技術センター
Tel 0771-22-0424
関連リンク
キーワード
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