中F06 株式会社Amnak (兵庫県養父市)
実証課題名
持続的営農を目指した山間部水田作地域におけるスマート農業の実証
経営概要
13.1ha(水稲13.1ha) 実証面積:水稲12.2ha
導入技術
①ロボットトラクタによる自動走行(準天頂衛星測位システムによる高精度測位)②ICT田植機による自動直進走行 ③ドローンによる農薬肥料散布 ④無線遠隔草刈機による急傾斜法面の草刈 ⑤食味収量測定コンバインによる収量・品質の可視化 など
目標
- 水稲10aあたりの全算入生産費を現状より13%削減します。労働時間を20%削減します。
- 平均収量を40%増加し、全収穫米の10%で等級「特等」を目指します。
目標に対する達成状況
- 農薬肥料散布用ドローン、無線遠隔草刈機等により、水稲の作期全体の労働時間が約52%削減
(従前:19.44時間/10a→令和元年度:16.94時間/10a→令和2年度10.16時間/10a)
※ただし、令和2年度は水管理作業を地域農家に委託。(令和元年度水管理4.2時間/10a) - 酒米は刈取時期に雨天が重なり、倒伏が進んだため、収穫量・品質ともに目標を達成できなかった。
もち米の収穫量は目標を達成した。
導入技術の効果
自動運転トラクタ
- 山田錦の耕起・粗代作業では、作業時間を導入前よりそれぞれ30%と45%効率化。
- 中山間地水田における準天頂衛星測位システムのCLAS方式※の測位精度の評価を行った。山際の農地でも衛星を捕捉し、測位精度とFix率が向上した。
※衛星17機の補正信号を用いる方式
ウィンチ式無線遠隔草刈り機
- 刈払機とウィンチ式無線遠隔草刈り機の年間作業を比較した結果、令和2年度の10a当たり作業時間はウィンチ式無線遠隔草刈り機が約38%減少した。
ICT田植機
- 導入前と令和2年度の作業効率を比較し、ICT田植機の導入で約50%作業時間が減少した。
作期全体の労働時間
- ICT田植機、農薬肥料散布用ドローン、無線遠隔草刈機により、水稲の作期全体の労働時間が約52%削減(19.44時間/10a→10.16時間/10a)
事業終了後の普及のための取組
- 2年間の実証成果をホームページ等に掲載し、周知を行う。
- ドローンや無線遠隔草刈機を活用し、作業受託のモデルを確立し、スマート農機を近隣農家にも身近なものと認識してもらうことで、認定農業者・集落営農組織が導入しやすい体制を整える。
問い合わせ先
養父市役所(産業環境部 農林振興課)
E-mail:
関連リンク
キーワード
リモートセンシング、可変施肥、中山間水田作、田植え機、リモセン、ロボトラ、イネ