果2F04:JA大阪中河内ぶどう栽培同好会【大阪・柏原市】

実証課題名
スマート農業技術によるデラウェア栽培の省力化・高品質化と大粒ブドウ品種導入拡大
経営概要
2.26ha(ブドウ2.26ha) うち実証面積:ブドウ2.26ha

導入技

①ハウス自動換気、②ドローン生育調査、施肥、③アシストスーツ、④ラジコン草刈機、⑤クラウド農作業日誌

10a当たり作業時間の12%削減、デラウェア栽培管理作業の効率改善等により農業所得35%増
ハウス自動換気により収穫時期の前進10日 単収の増加5%

目標に対する達成状況

  • スマート技術導入によりハウスの作業時間が22%、露地では11%削減でき、目標を達成できた。
  • 売上は22.5%増加したが、農業所得については6.7%の減少となり未達成であった。
  • ハウス換気の最適化により収穫時期が7日前進し、目標を概ね達成できた。
  • 単収は3.6%増加し、目標を概ね達成できた。

※ なお、スマート機器の効果を最大限に発揮し得る経営モデルを試算したところ、売上176.5%増、農家所得414.1%増となり、目標を超過達成する見込みとなった。

導入技術の効果

自動換気システム

  • 導入したハウスでは、1~2月の作業時間を大幅削減
  • 生育適温を長く維持できるようになり、収穫時期が7日前進した

アシストスーツ

  • ブドウ棚下作業の時間が11%削減
  • 体力のない高齢者や女性に適しているとの意見が得られた

ドローンによる生育調査

  • 画像解析により相対的に樹勢が弱い箇所を特定し、ドローンにより追肥を行った。その結果、樹勢の回復と施肥作業の省力化を確認

ラジコン草刈機

  • 草刈りの作業時間はエンジン式刈り払い機と比較して45%削減。
  • 特に猛暑下での作業が楽になった。

事業終了後の普及のための取組

  • 実証成果のうち、特に評価の高かった自動換気装置について技術資料を作成した。
  • 大阪府果樹振興会や大阪府スマート農業フェアなどを通じて成果を周知して、府内の他産地のブドウ生産者にへの波及に取り組む。
問い合わせ先

JA大阪中河内柏原営農購買所 Tel: 072-971-8308

大阪府中部農と緑の総合事務所農の普及課 Tel: 072-922-3070

関連リンク
キーワード

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