露2D05:(株)津南アグリ【新潟・津南町】
実証課題名
豪雪地域の露地野菜産地におけるスマート農業導入による省力化・生産性向上の実証
経営概要
18.7ha(雪下にんじん1ha、キャベツ13ha、アスパラガス3.2ha、ユリ球根1.5ha)
うち実証面積:雪下にんじん0.17ha、キャベツ13ha
うち実証面積:雪下にんじん0.17ha、キャベツ13ha
導入技術
①ロボットトラクター、自動操舵システム、②ラジコン草刈機、③センシングドローン、④キャベツの大型収穫機、⑤除雪機、⑥にんじん大型収穫機
目標
雪下にんじん(10a当たり) 労働時間:35%削減 収量:10%向上
加工用キャベツ(10a当たり) 労働時間:40%削減 収量:10%向上
加工用キャベツ(10a当たり) 労働時間:40%削減 収量:10%向上
目標に対する達成状況
- ロボットトラクター、自動操舵システム、ラジコン草刈機、収穫機等の利用により、労働時間が加工用キャベツは29%削減 (53.5時間/10a→ 38.2時間/10a)と目標に届かなかったものの、 雪下にんじんは49%削減(103時間/10a → 52時間/10a)となり、目標を達成した。
- 収量については、加工用キャベツは7月の長雨・大雨の影響で目標には届かなかった(目標:5トン/10a→実証:3.1トン/10a)。
※地域の平均収量も上記の気象の影響で3.0トン/10aと少ない状況
雪下にんじんは目標収量の約4トンを確保したが、一部で収穫ロス等もあり平均出荷量は約3.6トン/10aにとどまった。
導入技術の効果
ロボットトラクター等の活用
- ロボットトラクターによる自動耕耘や自動操舵システムを利用した畦立・施肥により、耕耘及び畦立等に係る労働時間は2.1時間/10a(70%)削減された。
※実証区のロボットトラクター等による労働時間は、有人での作業(労働)時間のみを計上
ラジコン草刈機による畦畔除草
- ラジコン除草機の作業時間は、刈り払い機による作業と比べて、大きく軽減(刈り払い機の28%)された。
※刈り払い機の労働時間には休憩時間を含んだもの
ドローンによる生育診断
- 加工用キャベツでは、ドローンによる撮影画像をもとに、生育が小さい箇所に部分追肥を行い、バラツキの軽減を図った。
- 実証ほ場の実収量は4.8トン/10aとなり、目標で設定した慣行の4.5トン/10aを0.3トンを上回った。
雪下にんじんの機械収穫の実証
- ポテトハーベスターを用いた機械収穫により、収穫・搬出に係る労働時間は、慣行の手掘り収穫と比べて約47時間/10a(59%)削減された。
- 一方で、湿った土壌条件での収穫となったため、土や石の混入が多くなり、にんじんの損傷が発生した。
事業終了後の普及のための取組
- 実証内容のパンプレット配布や、実証動画のホームページ掲載等により、取組を広く紹介し、実証技術の普及を図る。
- 国・県等の事業を活用してスマート農機等の導入を推進する。
問い合わせ先
新潟県農林水産部農産園芸課
E-mail:
関連リンク
キーワード
トラクタ(自動運転)、トラクタ(自動操舵システム)、ロボトラ、除雪用トラクタ、自動航行、育苗、移植、可変施肥、部分追肥、遠隔操作草刈り機、ラジコン草刈機、リモコン草刈機、遠隔操作草刈機、除草、収穫機、軽労化、アシストスーツ、運搬、雪室保存、貯蔵、NDVI、ドローン(センシング)、リモートセンシング、リモセン、バックオフィス業務、データ、営農管理システム、経営(経理)管理システム、キャベツ、野菜(茎葉菜類)、ニンジン、にんじん、野菜(根菜類)