

水2E06:(株)ヒラキファーム【三重・伊賀市】
実証課題名
多様な品種供給を可能にする中山間水稲採種産地向けのスマート採種技術の実証
経営概要
85ha(水稲72ha、小麦13ha) うち実証面積:水稲種子14ha
導入技術
①直進キープ田植機、②多機能自動給水栓、③GPSガイダンス付き水田除草機、④ドローン
目標
実証生産者における
- 水稲種籾合格率 92%→100%
- 水稲種籾の生産コスト 104,900円/10a→ 83,800円/10a(▲20.2%)
- 水稲種籾の作業時間 19.1h/10a→12.5h/10a(▲35%)
- 所得率 42.6%→57.1%(水稲採取部門のみ)
目標に対する達成状況
- GPSガイダンス付き水田除草機、多機能自動水栓、農薬散布用ドローンを中心に、水稲の作期全体の労働時間が約40%削減 (19.1h/10a→11.5h/10a)された。特に、水田除草機による省力化は顕著であり、今後、種子生産だけでなく特別栽培や有機栽培の現場においても導入が期待される。
- 可変施肥田植機は作土深と肥沃度により施肥量をコントロールしているが、堆肥等の施用による地力窒素が多いほ場では、倒伏が多発し初年度の水稲種籾合格率は77.4%であったが、設定方法などを工夫し目標には届かなかったものの合格率を94%まで向上させた。
導入技術の効果
直進キープ田植機
- 未習熟者6名を対象に検証を行った結果、まっすぐ植えやすく、緊張緩和や作業速度が向上するなどの高評価であった。

可変施肥機能
- 可変施肥田植機の施肥設定方法を工夫した結果、倒伏率が改善し、水稲種籾合格率が16.6%改善した。

多機能自動水栓
- 多接続による通信障害が改善され、水管理に 要する時間は、0.71時間/10aと目標としていた2.4時間/10aを下回った

作期全体の労働時間
- 水田除草機、農薬散布用ドローンにより、水稲の作期全体の労働時間が約40%削減(19.1h/10a→11.5h/10a)

事業終了後の普及のための取組
- 普及指導員や営農指導員向け研修会を適時開催し、スマート種子生産技術を習得させ、各担当地域に適したスマート種子生産技術体系の構築を支援する。
- 実証終了後も継続してデータ収集を行い、見直しを繰り返し技術の改善に努め 収量・品質の更なる向上を目指す。また 引き続き、県内外の種子産地からの視察を積極的に受け入れる。
問い合わせ先
三重県(農林水産部農産園芸課 担当 宮本)
Tel: 059-224-2547
関連リンク
キーワード
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