畜2H04:(農)狩尾牧場(熊本県阿蘇市)

実証品目: 肉用牛 | 実証面積:144ha | 肉用繁殖牛:140 頭

実証課題名
スマート農業技術を活用した広大な中山間地における周年放牧システム体系の実証
構成員
熊本県農業研究センター草地畜産研究所、熊本県農業研究センター畜産研究所、熊本県県北広域本部阿蘇地域振興局、熊本大学大学院先端科学研究部、白鷺電気工業(株)、(株)ネットワーク大津、農事組合法人狩尾牧場

背景・課題

  • 阿蘇地域には約22,000ha の広大な草原が存在し、放牧・採草利用を中心とした肉用牛繁殖経営の重要な生産基盤となっている。
  • 農家の高齢化や後継者不足等により草原の維持管理が困難になり、草原の遊休化や荒廃が目立ち、放牧牛の頭数が減少している。
阿蘇地域の放牧の状況

本実証プロジェクトにかける想い

本コンソーシアムでは、携帯エリア圏外の広大な放牧地に広域Wi-Fi エリアや省電力無線通信を構築し、牛に取付けたRFID タグの情報をクラウドを利用して飼養者が確認できる放牧牛の「見える化」に取組みます。
また、地元産の牧草を原料とした発酵TMR を冬期に給与する「周年放牧」に取組み肉用牛の低コスト生産と放牧頭数の増加に貢献します。

目標

  • 安否確認システム導入による放牧牛確認作業時間の短縮(85% 減)
  • 繁殖成績の向上、分娩時の事故防止による子牛生産頭数の10%増(売上増加)
  • 繁殖管理ソフト等の導入により、分娩後初回授精までの日数を40 日間、分娩間隔を40 日間 短縮

実証する技術体系の概要

問い合わせ先

実証代表

熊本県農業研究センター草地畜産研究所 Tel: 0967-32-1231

視察等の受入について
同上
E-mail:
(農業研究センター代表メール)