JA士幌町ほか(北海道士幌町ほか) 畜3A1地

実証課題名
畜産バイオガスシテムの自動化実証プロジェクト
経営概要
富田牧場 75.8ha、本部農場 23.7haうち実証面積: 0.83ha

導入技

①消化液の自動散布車両 ②消化液の濃縮装置

  • バイオガスプラント消化液の自動散布、消化液濃縮による人件費削減および経営全体のコスト低減

目標に対する達成状況

  • 自動散布と消化液濃縮を組み合わせて実施した場合の、散布に要する総労働時間を50%低減させることを目標とした。達成状況は、富田牧場で87.0%、本部農場で88.8%となり、目標を達成できた。
  • 自動散布では人件費削減目標を90%とした。達成状況は富田牧場で73.9%、本部農場で66.3%となり、目標達成に至らなかった。
  • 消化液濃縮による散布液量の低減で、人件費削減目標を20%とした。達成状況は富田牧場50.0%、本部農場で66.7%となり目標を達成できた。
  • 経営全体のコスト低減については、主として濃縮に要する燃料価格の高騰から事業全体で経費増となり目標達成に至らなかった。一方で、バイオガスプラントで生み出されるバイオガスは消化液全量を 濃縮するのに十分なエネルギー量があることが判明した。立地などの関係からバイオガスによる発電/ 売電を行えない場合、バイオガスにより濃縮した消化液を外部販売して収益化する方式が考えられた。

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • 濃縮のためのより安価なエネルギーの検討
  • 農機の公道上の自動走行に向け、関係法令や各種規制の研究および改正について情報収集
  • 耕畜連携のための消化液利用の普及推進
問い合わせ先

全体総括 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 深尾 隆則

E-mail: 電話:03-5841-6379

連絡対応 バイオマスリサーチ(株) 島田 武明

E-mail: 電話:011-252-9386

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