西谷内農場ほか(北海道岩見沢市)土5A1

実証品目:水稲、たまねぎ、小麦、大豆
実証課題名
土壌診断(化学性・物理性)及びリモートセンシング活用による化学肥料削減プロジェクト
経営概要
120.42ha(移植水稲7.61ha、直播水稲10.16ha、たまねぎ8.65ha、秋まき小麦 27.7ha、大豆23.07ha、その他43.23ha)うち実証面積24.97ha(移植水稲1.8ha、 直播水稲3.77ha、たまねぎ4.89ha、秋まき小麦10.45ha、大豆4.06ha)

導入技

①センシングドローン ②メッシュマップ食味・収量コンバイン ③施肥・スポット散布ドローン ④堆肥散布・自動操舵システム

  • 化学肥料使用量削減(窒素換算)[水稲:30%、たまねぎ:7%、小麦:11%、大豆:50%]
  • 農家収益(売上)向上[水稲直播:5%、たまねぎ:2.3%、小麦:4.5%、大豆:5%]
  • 追肥時間の削減20%
  • 経営収支(利益)向上[水稲直播:55%、たまねぎ:5%、小麦:5%、大豆:5%]

目標に対する達成状況

  • 堆肥散布による化学肥料削減効果(窒素換算)について、水稲移植、秋まき小麦にて目標を達成。(水稲移植:63.3%減、水稲直播:14.5%減、たまねぎ:5.0%減、秋まき小麦:15.0%減、大豆:29.4%減)
  • 地上散布(ブロードキャスタ)とスポット散布(ドローン)による追肥時間比較では、ドローンの散布設定量3.5~7kg/10aで11.1%、散布設定量5kg/10aで5.6%の労働時間削減。
  • 農家売上(収量)は、堆肥の肥効不足等により目標に至らなかったが、今後の取組により目標達成を目指す。(水稲移植:5.8%減、水稲直播:2.1%減、たまねぎ:1.2%増、秋まき小麦:13.5%減、大豆:21.8%減)
  • 農家利益は、堆肥の肥効不足等により目標に至らなかったが、今後の取組により目標達成を目指す。(水稲移植:16.1%減、水稲直播:21.8%減、たまねぎ:1.6%増、秋まき小麦:28.3%減、大豆:20.1%減)

導入技術の効果

事業終了後の普及のための取組

  • 売上及び利益の向上については、気象条件等(積算温度不足や雨水等による肥効の減少等)の影響で堆肥不足が見られたことから、堆肥投入量の増加、継続投入、堆肥面積の拡大により、引き続き目標達成を目指す。
  • JAいわみざわでは、堆肥の安定供給のため堆肥製造量の増大、酪農学園大学からの堆肥購入を行うとともに岩見沢市(土壌分析)、現地企業(堆肥散布、RS解析、UAV散布)と連携した化学肥料削減に向けた取り組みを継続する。
  • 岩見沢農業高校DXハイスクール事業において、本実証の内容をカリキュラム化する予定。
問い合わせ先

(株)スマートリンク北海道

E-mail:

関連リンク
キーワード

トラクタ(自動操舵システム)、自動運転、自動航行、可変施肥システム、肥料散布ドローン、コンバイン(食味・収量センサ)、収量コンバイン、収穫、ドローン(センシング)、リモートセンシング、リモセン、営農管理システム、栽培管理システム、ダイズ、だいず、大豆、コムギ、こむぎ、小麦、畑作物、タマネギ、たまねぎ、玉ネギ、玉ねぎ、野菜(根菜類)、麦類、水稲(移植・直播)