品種詳細

さちいずみ

そば「さちいずみ」は熟期が中生で暖地の秋栽培に適する。草丈が低く多収であり、「鹿屋在来」より栽培期間が短い。色、香りが良く、そばらしい食感を具えている。

主要特性

  • そば「さちいずみ」は平成9年九州農業試験場資源作物研究室において、耐倒伏性強の中生在来種である朝日村在来3を母、良質早生の対馬収集の在来種SOBA(ジーンバンク保存番号 JP 03025544)を父として、人工交配を行った組合せに由来する。
  • 生態型は中間秋型である。開花期は「常陸秋そば」とほぼ同じで、「鹿屋在来」よりやや早い。成熟期は「常陸秋そば」よりやや早く、「鹿屋在来」より10日以上早い、九州では中生の熟期である。
  • 主茎長は「常陸秋そば」および「鹿屋在来」より短く、耐倒伏性は「鹿屋在来」並みである。
  • 収量性は「常陸秋そば」より多収であり、鹿児島県の現地試験では「鹿屋在来」と同程度かそれ以上である。粒大は「常陸秋そば」より小さく、「鹿屋在来」より大きい。
  • 外観品質に優れ、食味は「常陸秋そば」および「鹿屋在来」と同程度かそれ以上である。

栽培適地

九州地域に適する。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
22643
(2008年6月12日)
2008年8月26日 19345
(2010年3月16日)
25年
(満了日:2035年3月16日)
交配組み合わせ 旧系統名