品種詳細

北海T8号

子実用だったんそば品種「北海T8号」は、「道南産」と比較し耐倒伏性にやや優り、道内各地域で安定多収である。実需による官能評価で麺、茶への加工適性がある品種である。そばの主産地北海道で新たに優良品種として普及される。

主要特性

  • 開花期及び成熟期は在来種の「道南産(標準)」と同程度の夏型であり、草型は直立短枝型である。
  • 「北海T8号」は、「道南産」と比較し、耐倒伏性にやや優り、収量性は同程度~やや良く、千粒重は並~やや重く、各地で安定多収である。ルチン含量は普通そば「キタワセソバ」に比し数十倍含むが「道南産」とは同程度である。
  • 「北海T8号」は、麺による食味試験では苦みが強くだったんそば麺の特徴がよく表れている。そば茶の官能試験では「道南産」との間に有意な差はない。「北海T8号」は麺及びそば茶に対する加工適性がある。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
14127
(2001年12月 5日)
2002年6月20日 14403
(2006年7月13日)
25年
(満了日:2031年7月13日)
交配組み合わせ 旧系統名
Rotundatumより純系選抜 北系1号

育成の経過

「北海T8号」はロシア(旧ソ連)より導入した遺伝資源「Rotundatum」より選抜されただったんそば品種である。